このブログの人気の投稿
孝明天皇御製 異国船 安政元年
昭和天皇御製 靖国神社参拝 昭和四十四年
三島由紀夫 檄文より
われわれは戦後の日本が、経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、国民精神を失ひ、本を正さずして末に走り、その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。 政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力欲、偽善にのみ捧げられ、国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにただごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を涜してゆくのを、歯噛みをしながら見てゐなければならなかつた。 天皇を中心とする日本の歴史・文化・伝統を守る われわれの愛する歴史と伝統の国、日本だ。 日本を日本の真姿に戻して、そこで死ぬのだ。生命尊重のみで、魂は死んでもよいのか。 今からでも共に起ち、共に死なう。われわれは至純の魂を持つ諸君が、一個の男子、真の武士として蘇へることを熱望するあまり、この挙に出たのである。 天皇陛下万歳
吉田松陰 久子への想いを込めて詠んだ和歌
ひふみ祓詞(ヒフミノハラエコトバ)
三島由紀夫 果たし得てゐない約束より
二十五年間に希望を一つ一つ失つて、もはや行き着く先が見えてしまつたやうな今日では、その幾多の希望がいかに空疎で、いかに俗悪で、しかも希望に要したエネルギーがいかに厖大であつたかに唖然とする。 これだけのエネルギーを絶望に使つてゐたら、もう少しどうにかなつてゐたのではないか。 私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。 このまま行つたら「日本」はなくなつてしまうのではないかといふ感を日ましに深くする。 日本はなくなつて、その代はりに、無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであらう。 それでもいいと思つてゐる人たちと、私は口をきく気にもなれなくなつてゐるのである。